児童期の発達課題と不登校支援の概略

<児童期の子どもの成長>

児童期は主に小学校時代の6年間を指し、小学校での生活を中心としながら社会適応のための様々な学習を行っていく期間であるといえます。
学校生活の始まりと共に、家庭の外へと行動範囲が広がり、社会性が育まれます。
学業や様々な技能を獲得していく中で、仲間と競い合い負ける・思うようにことが運ばないといった失敗体験も多く経験するようになり、子どもは適度な失敗と成功を経験しながら、”自分はやればできる”といった自己肯定感を獲得していきます。
適切な自己肯定感を育てていくことが、この時期の大切な課題となります。

しかし、環境の変化への適応や社会性の獲得を求められる中で、時に子どもたちは様々な問題に直面することとなります。
以下に、問題の例を1つご紹介したいと思います。

<登校しぶり・不登校>

 不登校とは、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるため年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義されています(文部科学省「学校基本調査」より)。

登校をしないという行動は、子どもが示すSOSの1つとも捉えられ、「なぜ学校に行かないのか」という点を考えることなく、“怠け”と判断してしまうことは避けなければなりません。
また、不登校の理由は多様であると言えます。例えば、保護者と離れることへの抵抗、学校現場の問題、対人関係でのトラブル、心身の発達のつまずき、精神疾患による影響などが挙げられます。
さらに、これらは1つだけではなく様々な原因が複雑に絡み合っている場合もあり、1人1人の声に耳を傾けながら原因を探っていく必要があります。

◎どんな支援方法がある?

①学校のクラス以外の場所の利用
 適応指導教室、フリースクールなど第二の学校として利用できる場があります。
例えば、適応指導教室では各市町村の教育委員会が長期欠席をしている小中学生を対象に学習指導や、学校に戻るためのサポートを行います。
また、現在では保健室登校や相談室への登校も出席として認められる場合が多く、無理をしてクラスルームへ通うのではなく、子どもに合った環境で社会適応を促していくことが推奨されています。

②いろいろな機関や人と繋がる
 学校と家庭のみで抱えるのではなく様々な機関と連携することで、より多面的な角度から子どもの抱える問題について考えることができます。家族や担任の先生だけで抱えないことで、周囲の大人の負担を減らし、子どもとの安定した関わりを目指すことも大切です。
例えば、各市町村の教育相談、医療機関の心理相談、スクールカウンセリングといった、社会資源を利用するのも良いかもしれません。
時には信頼できる友人や親族に相談するというのも良いと思われます。
周囲の大人が余裕を持って、子どもと関われる環境作りをすることも大切な支援の1つであるといえます。



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